2014年3月28日金曜日

第二十九番 恩流寺

第二十九番 関口 恩流寺 (おんりゅうじ) 柱観世音

現住所 盛岡市愛宕町21-10



御詠歌 いと深き 菩薩の慈悲の 恩流寺 くみつる人は 後世(ごせ)もあんらく

 享保年間に下米内松木平に観音堂がありそれが米内川の大洪水で御堂もろ共御本尊も押し流されて行方しれずなっていた。 ところが浅岸村の照井佐達という信仰深い百姓が或る夜不思議な夢を見た。 それは観音様が佐達の枕許にお立ちになり、私の姿を見たいなら普請場に行って床柱にとっておいたヒバ(木偏に屠)の角材を削ってみよと申されるのでした。 翌朝佐達ヒバ材を削ってみたら、重なりあっていたヒバの節目が観音様になって見えた。 その後佐達が家から恩流寺に祀られることになった。



 当寺の解説によれば、「享保年間に下米内松木平の丹兵ェ山に観音堂があり、それが中津川の洪水で流されてその跡が復旧されずそのままになってゐた。 処が享和年間浅岸村照井佐達の家で数夜にわたり、夜間にふくいくとした芳香と共に大師像が床柱に出現した。」故に、五、三の信者が霊告奇端があり、この床柱を恩流寺に納め、円(ママ)道大哲柱観音として書院に安置している。 柱観音御みくじとして霊験あらたかとされている。

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