2014年3月23日日曜日

第二十五番 東顕寺

第二十五番 三ツ割 東顕寺 (とうけんじ) 十一面観世音

現住所 盛岡市名須川町2-1



御詠歌 三ツ石の 神に大悲の 跡だれて あらぶる鬼を しりぞけにけり

 十一面観世音は松峰山東顕寺の本堂に安置されている。 盛岡の大きなお寺の殆どは、南部二十六代信直公が慶長年代に、この盛岡に新しく居城を新営の際、藩内の名刹を城下町に移転されたもので、東顕寺はそれ以前地名がまだ不来方といわれた時からこの地にあった寺。 寺宝の十一面観世音は木彫の仏様で御丈二十糎(cm)ばかり厨子入りで総高四十六糎(cm)の美しい仏様である。



 御本尊は座像で、寺内の三ツ石神社の御本尊であったが、御維新の時に本堂に移し申した由。 三ツ石神社の夏祭りの八月末の日曜日にお祀りする。 戦前は四月二十八日が御祭り日であった。
 東顕寺は、最初市内の中野地区にあり、町名変更になる前は里東顕寺(東顕寺のお里という意味)とういう地名があった。 南部氏により盛岡城築城にあたり現在地に移された。 移転の理由は、三ツ石神社に藩祖南部光行公を祀り、神社の管理を東顕寺にさせるためであった。 神社の所在地は城から見ると鬼門(東北の方角)に当たるので藩祖を祀り、城を守護してもらうことを意図したものと思われる。

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